55番外編:嶽集落を訪ねてみた

おこんばんは鶏皮です。

はてさて、仕事の昇格試験も無事終わりまして、

やっとこさ晴れやかな気持ちでブログを更新することができます。

結果は来週なのでまだ分かりませんが、いいんだ終わったことに意味がある。

 

そしてですね。ついに、先日の2月13日をもってこの「やりたいこと50」ブログを開設して1周年を迎えることができました!

ですので、こっそりとやりたいこと42番目の「ブログをまずは1年続けたい」に横線を引っ張らせていただきました!

次の目標は当然2周年ということで、これからもアラサー女オタクのやりたいこと50リストブログをよろしくお願いします。

 

では、本題。

torikawaparipari.hateblo.jp

前回、初心者向け廃墟集落「ニッチツ鉱山」に向かうも通行止めで入ることができませんでした。

今回はそのリベンジ編と称して向かった「廃墟村・嶽集落突撃編」です。

 

いざ!廃墟化してしまった嶽集落へ

 

前回のニッチツ鉱山デートからちょうど10日後、彼と私は再び集い、車を走らせ秩父へと向かいました。

いつもの手順でグーグルマップを貼り付けてみたはいいものの、

いつにもまして一体誰が参考にするんだという感じですね(笑)

 

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お目当ての場所は山の中にあるのですが、近くには浦山ダムという大きなダムもあります。

ここのダムにも行ったのでその話はまた追々。

 

山の傾斜に沿った場所にある集落で、道も細すぎて車では途中までしか行けませんでした。

そのような交通の便の悪さ、そして集落に住んでいる方の高齢化に伴いどんどんと廃墟化してしまったようです。

それでも何軒かの民家にはまだ人が住んでいる形跡がありましたので、

もし訪れる方がいれば住民の方のご迷惑にならないよう十分な配慮が必要だなと感じました。

 

車を停め、山道を3~4分ほど登ると、まずお目見えするのがこの大きな家屋。

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中も覗けるようになってました。

奥に入ることは不法侵入の恐れにもなるのでしていません。

 

そこから更に奥に進みますと、景色は一気に山道に変わります。

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ゴリゴリの登山。

 

まだ3回目のデートだし!と一応スカートを履いてきた鶏皮、激しく後悔する(笑)

山道あるあるの謎のチクチクした草?がスカートに付きまくる。

よもやこのような事態になることは想定済でした。お前は冒険初心者か?違うだろ!!

いつものように一人旅だったらば確っ実にチノパン、トレッキングシューズで行ってました。

やっぱり慣れずに色気づいたことはするものではない…これでは充分に楽しめないではないか!

やっぱりいつも通りが1番なんだなと、某ディズニー映画ありのままの~♪の曲を脳内で流しながら

スカートにチクチク草がつこうがお構いなしに更に奥へと歩を進めていきました。

 

奥にはもっと荒廃した廃墟群が待ち構えていました。

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 私は感情の上下が目に見えて激しいタイプなので「ヒエ~~~すごい!ワア~~~」

とはしゃぎまくってましたが

彼はあまり感情の上下が表からは見えにくく、静かに「すごい…」と感動してました。

自分のやかましさに若干恥ずかしくなる鶏皮。

 

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夜に行ったらさすがに怖くて歩けないだろうなという雰囲気でした。

しかし、昼間に行ったのでそういう恐怖心よりは単純に建物の劣化具合がひどすぎて

倒壊の恐怖心の方が大きかったです。

 

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一体いつのだか分からない地方紙(なぜか九州版)が落ちてました。

 

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首のないお人形も落ちていました。

「LINEのプロフィール画像にしたら?」と提案される。

いやしないわ

 

「廃墟」というイメージについて

 

そもそも「廃墟」というとその荒廃感やおどろおどろしさから心霊的イメージを想像する人がとても多いんですが、

廃墟好きの私からすると、そういうイメージをつけることがあまり好きではないんですよね。

勿論そういうイメージを持つ気持ちも分かるし、私もそういうことを連想してしまう部分は多いにあって反省するんですが。

 

きっとここに住んでおられた方々には、かけがえのない思い出がこの地にたくさん詰まってるはずなんですよね。

小さいお人形が落ちているということはきっと小さな女の子もいたかもしれない。

おままごとしたりだとか、山に囲まれているからかくれんぼをしたりだとか

たくさんの楽しい思い出がある場所かもしれない。

そういう「時を越えた誰かの大切な場所と思い出」に触れられるのが廃墟散策の楽しみというか醍醐味だと思っているので、

暗に「怖い。不気味。薄気味悪い」みたいな言葉で片付けるのが非常に失礼な気がして、好きではないんです。

 

以前、長崎の軍艦島に観光に行った際

軍艦島に所狭しとひしめく団地群の屋上から見える夕日はとてもキレイで

当時、島に住んでたカップルのデートスポットになっていた」と現地の方に話を聞いたことがあります。

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今では「廃墟観光」の金字塔となり、

グーグルで「軍艦島」と調べると「心霊」と出てくるぐらい雰囲気のある場所になっています。

でも、そんな寂れ朽ちた軍艦島を見て昔、大好きだった彼(彼女)とドキドキしながら見た夕日が綺麗だったなぁということを思い出す人も確実にいるのです。

どんなに不気味といわれる場所でも、見る人によってはかけがえもなく綺麗な場所に見えるんですよ。

これってめちゃくちゃ素敵なことだと思いませんか?

私はこの話を聞いたときにすごく感激してしまって、これまでの自分が持っていた「廃墟」というイメージが180度変わりました。

 

もし目の前に朽ち果てた建物があっても、それがあなたが幼少の頃から

家族と過ごしてきた大切な大切な実家だったら?

きっと「心霊スポット」だの「怖い」だのと思うことはないと思います。

その目のフィルターを通して当時の楽しかった思い出がたくさん蘇るはずだと思います。

それを誰かに「不気味な場所」や遊び半分に「心霊スポット」などと揶揄されたらとても悲しいと思います。

 

建物ってやっぱり人と常に寄り添っているものだから、

思い出の染み込み方も他のものの比じゃないと思うんですよね。

だからこうやって長い時が経って、当時の人々がそこからいなくなっても、

思い出だけはしっかり染み込んでいる建物を見て感じるのが大好きなんです。

 

…と、廃墟オタクが急に語ってしまいました(笑)

 

しかし、さすがに怖かった看板がひとつ

 

廃墟の家がある山道の途中に立てられていたこの看板。

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ごめんさすがにこれは怖い

看板に書かれている「上林さん」とはこの廃墟の住民だった方です。

(家屋の中に散乱していた郵便物の宛名から判明)

 

一体だけ行方不明になったという問題のお地蔵様が看板の隣にあったこれです。

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彼にこの写真を「LINEのプロフィール画像にしなよ」と提案するものの

いやしないわと断られる(笑)

 

そんな感じで時間にして30~40分ほど廃墟を堪能し、

やっと念願の廃墟デートを完了することができました。

お互いの満足度がはんぱなかったです。山を降りて車に戻ったあと

終始「いやぁ凄かった。よかった。良かったね。凄かった」ばかり言ってました。

 

デートで行けて良かったなと思いました。

夜景の見えるレストランデートとかキラキラしたものが並ぶショッピングデートとか

そういうのは個人的に全然いらないのです。

今まで一人で行っていたこういう場所に、一緒に行ってくれる人で

本当に良かったなと思いました。

 

このあとは近くにダムがあるので、ダムも行ってみますかということで

浦山ダムに散策に行きました。ちなみにデートでダムに行くのもこれが2回目です(笑)

私は、前回の長野一人旅で黒部ダムにも行っていたのでここ最近では3回目のダムです。

そうです鶏皮、実はダムを見るのもとても好き。

 

ダムの話は次回またしようかなと思います。

今日はこのへんで!