8.富士山登山行ってきた
はいどうもこんにちは鶏皮です。
ということでですね、ちょうど先週の週末にあたる
7/19~20にかけて友人2人と富士山登ってきました!
前回の記事にも書きましたが私には
「20代のうちに日本最高峰の山に登る」という目標がかなり前からありまして。
7月1日から山開きがされる富士山において6月誕生日現在29歳の鶏皮には
まさしく今年しかありませんでしたのでバタバタと行ってまいりました!
(これは5合目の写真)
激弱初心者パーティで挑む富士山
さて、例に漏れずいつもの高校の同級生達と行ったんですが
もれなく全員オタク。私以外は運動不得意、デスクワーク。
そして全員登山初心者という
不安による不安のための不安しかないメンバーで挑みました(笑)
ということで今回は新宿からバスで5合目まで連れて行ってもらい、
そこから山岳ガイドさんと共に登山し、八合目山小屋で一泊。その後深夜に山頂へアタックし下山。
温泉施設でひとっぷろ浴びてまた新宿へ帰るという
初心者用ツアーに参加しての登山でした!
ちなみに今回参加したプランはこちらのプランです。ご参考までに。
本当に正直不安しかなかったのですが、
当日担当してくれた山岳ガイドさんが優しくて面白くてそしてイケメンで背が高い
という非の打ち所のないガイドさんでモチベーションは爆上げしました(単純)
ここで皆さん、「はwww結局顔かよwww」となるかもしれません。
でもね、経験したから分かる。
水も限られ、食料も限られ、酸素も限られ、精神的にも体力的にもギリギリの状況下において
優しいイケメンがいるかいないかってでかいぞ。
経験者は声を大にして言いたい。
苦しいながらもなんだかんだ楽しかった…八合目まで。
幸い、梅雨真っ只中でありながら序盤は天気が良くキレイに雲海も見え、
非常に幸先のいいスタートでした。
綺麗に富士五湖の2つである山中湖と河口湖が見えて
心の中で「ゆるキャン!!!ゆるキャン!!!」とはしゃぐ余裕すらありました。
歩くスピードはガイドさんに合わせてほんっっとうに牛歩で、
休憩も細かすぎるくらい取っていて、
こんなに遅く歩かなくてもいいんでは?と思うほど遅かったのですが
のちにこの牛歩ペースがいかに大事か思い知ることとなりました。
また歩くときはとにかくお喋りしながら登ることが大事だそうです。
深呼吸をしながら行くことが良いとされてるのですが、
「会話」というのがとどのつもり一番良い深呼吸のやり方なんだそうです。
黙って黙々と登ると一気に高山病になるリスクも増えるそうな。
そのため黙ると死ぬタイプのオタク×3ひたすら喋って笑って登ってました(笑)
ビスコ坊やの正式な名前ってなんだろうとか3人で考えながら登ってました。
「ビスコ坊や」でした。
いかに意識しないと会話がなくなるか思い知る会話だろ(笑)
そんなこんなで完全にツアーメンバーの中のお笑い担当と化した3人でしたが
ガイドさんには「ムードメーカーの存在は本当に大事」と褒められ調子に乗り、
更に笑いに走り、多少疲れるところはあれど難なく八合目まで登ることはできました。
ここが今回お世話になることとなった八合目にある山小屋「白雲荘」です。
ちなみにバッチリWi-fiも通ってます。
事件は会議室で起きてるんじゃない八合目で起きているんだ
お昼12時に五合目を出発して、宿である八合目山小屋に着いたのが17時過ぎ。
約5時間の登山がひとまず終了しました。
(ちなみにカップヌードルは600円。500mlの水は1本500円。
当然ながら夢の国ばりの富士山プライスだぞ!)
そして日の出のご来光に合わせて午前0時に出発するということで
それまでは山小屋で就寝待機となります。
ここで事件は起きました。
何かと言いますと、
鶏皮、重度の高山病にかかりました。
夕食を終えて、19時前。
一秒でも多く体を休めないとならないくらい酷使していましたので就寝体制に入ります。
寝床の作りは、それこそゲストハウスに良く似た感じの簡素な二段ベッド。
1人分に与えられるスペースは大体一畳。布団は2人で1つの計算。
そこに、その日は200人の人が休息を取るという形でした。
当然環境はあまり良いとはいえませんが、言ってみれば高さ3200mに位置する唯一の建物。そんなに多くは望みません。
ですが、眠ろうとしているうちに段々と頭が痛くなり、
始めは知らないフリをして寝ようと思ったのですが無視できないほどの違和感に変化。
同時にせり上げてくる気持ち悪さ。暑いのか寒いのかよく分からなくなる体温。
そこにダブルパンチのように訪れる3~4人くらいが奏でるいびきのハーモニー。
よくこんな環境でいびきかいて寝られるな…と逆に羨ましくなりました。
また、やはり山の天気は本当に変わりやすく、このときには天候も大きく崩れ始め、外は暴風雨と化し、山小屋に打ち付ける雨音も相当大きなものとなっていました。
正直「眠れる」要素がひとつもない。
そして極めつけはなんといっても空気が薄い!!!
3200mという高地に位置しているため(最早日本第二位の標高を持つ北岳と同じ標高)
元々の空気の薄さに加え、その狭い空間で200人もの人間が貴重な酸素を吸い、いらない二酸化炭素を吐き出してるものだから更に酸素がない!
友人に何度も「深呼吸して!!」と促されるも、常時走ったあとの「ハッハッ」という呼吸しか出来ず苦しくなる一方でした。
そしてせり上がる気持ち悪さに勝つことが出来ず、トイレに直行。嘔吐。
結局4時間くらいの間に、3~4回ほどトイレに駆け込み合計7回くらい嘔吐しました。
人生で一番吐いた…
当時気になる男の子と飲みに行ってワインボトル3本空けて泥酔して駅のトイレで嘔吐した回数以上に吐いた。(人生で最もひどいエピソード)
水を飲んでも、そのまま水も吐くような状況が続き、文字通り胃の中がカラッポになりました。友人には「もう目がおかしくなってる」と言われる始末。なにそれ怖い
残り2人の友人は1人多少具合悪くなる場面もありましたが
基本的には大丈夫で、結局体力面でも一番大丈夫と思われていた鶏皮が
高山病でダウンする形となりました。
ネットで事前知識は入れてたんですがやっぱり高山病は体質面が大きいみたいですね。
私は元々偏頭痛持ちで、ちょっとしたことですぐ頭痛がするタイプなんですが
それが高山病と大きく関係しているような気がしました。
その後、ガイドさんに連れられ別室の救護室のような場所に移動。
そこには先に来てた男性が同じような症状で倒れていていましたが
幸い私とその人2人しかいなかったのでとにかく酸素が潤沢にあるのを感じました。
もちろんいびきのハーモニーもなく。
そこで私は初めて眠りに着くことができたというか気絶した。
ご来光どころではなく迎える翌朝
次に目が覚めたのは朝の6時でした。
頂上で日の出を見るとかそんな状態でもなく起きたらもう朝で、
夜中まで降り続き地響きを上げてた暴風雨も止んでいました。
ここでぐっすり寝たからなのかだいぶ体力も回復し、友人達を探したらまだ山小屋にいました。
山頂には行ったのか聞いたらあまりに天候が悪く、頂上へ登ることは中止になったと聞きました。
私は晴れていようが体調面でもう100%無理だったのですが結局全員山頂へ行くことはできませんでした。
ガイドさんが深夜ほぼ寝ずに、山頂との天気の兼ね合いを調べ、なるべく行けるように尽力して下さったみたいですが、頂上付近は風速20mを越えていたそうです。
突風で山から引き剥がされそうなところを命からがら登っていき、最終的には九合目あたりで断念して下山した登山者もいたとの話を聞きました。
初心者にそんなことをさせる訳には当然行きませんし、本当にこの先は命に関わる事案でもあるためやむを得なく中止を決定したとのことです。
そりゃそうだそんなん無理や
6時過ぎに下山の準備を進め、4時間ほどかけて五合目まで下山。
こうして私達の初の富士山登山は終了しました。