18.日本の端(宗谷岬)に行ってきた④
おこんばんは、鶏皮です。
ドタバタ北海道旅行記第4弾です。
自分でも驚くくらいスペクタル大長編になってきてしまっていますが、
もう少しだけお付き合いくださいませ。
こちらの記事の続きです。
水を得た魚ならぬ自転車を手に入れた鶏皮
宗谷岬から歩いて1分もしないところに「BaseSoya」というツアーセンターがあり、
そこで1時間500円で自転車を貸し出していました。
今調べてみたらどうやら7月1日から期間限定でオープンしている施設のようですね。
ホント運がいいんだか悪いんだか
自転車で宗谷岬までたどり着けなかったことを自分の今までの人生になぞらえて
勝手に落ち込みまくるめんどくさいオタク、次第に息を吹き返してきました。
ちなみにこの自転車、電動自転車でして。
この旅で人生初の電動自転車を経験しましたがすごいですね。
坂道なんて後ろから2~3人くらい押してくれてるんじゃ…?という威力がありました。
めっちゃ感動した。
そんなスーパー電動自転車でのぼって宗谷岬を見下ろした景色。
いざ宗谷丘陵へ!
さぁせっかく「どうぐ:じてんしゃ」を手に入れたので、宗谷岬のほかに
行ってみたい!と思っていた場所に行くことにします。
それが「宗谷丘陵」です。
宗谷岬のすぐ後ろに1500ヘクタール以上広がる日本最北端の丘陵です。
東京ドームで計算すると大体320個分くらい。逆にわかりにくい!(笑)
ここ自体はハチクロの聖地でもなんでもありません。
それでもなぜ行きたかったかというと
「北海道といえば広大な大地!見渡す限りの平野!放牧された牛!」
というイメージを持っていたので、そのイメージを存分に味わいたかったからです。
今回は丘陵内の約18kmのコースを自転車で回ってきました。
広大な土地で感じたこと
丘陵内は本当に「これぞ北海道!」という景色でした。
さっきまで意気消沈していたのが嘘のようにテンションが上がる鶏皮。
道中ほとんど人とすれ違うこともなく、
ただただなにもない景色が延々と続く道をひたすら走りました。
あちこちで牛も放牧されていました。
宗谷牛という地元で名産になっている牛だそうです。
私にとってこの丘陵は、見るのも感じるのも今までになかったほど壮大な空間ですが、
この牛たちにとっては毎日を過ごす「日常の風景」なんだよなぁとぼんやり思いました。
こんな広大な土地で毎日生きている牛が、最終的にはスーパーで並んでいるような
"牛肉"という形になって今度は私たちの「日常の風景」の一部になってしまうんだなと感じたのが印象的でした。
改めて「(命を)いただきます」の意味をかみしめて、
日頃から食べるからには食事は残さず自分の血肉にせんといかんなぁと思いました。
そう感じられるほど、目の前の牛はしっかりと生きていました。
さらに自転車で進んでいくと、
たくさんの風力発電の風車群が見えてきました。
好きなもの…それは風力発電です。
今までの旅でも道中チラッとこの風車群を見かけることはあり、
そのたびになんだか心の奥底がブルブルしているのをなんとなく感じていたのですが
今回の旅ではっきりと確信しました。
私、風力発電の風車が大好きらしい。
理由はたくさんあります。
まずまっさきに思い浮かぶのが「エヴァ」です。
風力発電の風車と描写がとても似ているような気がしませんか?
広大な大自然の中に唯一ある無機物の異様さや不気味さが
なんだかとてもエヴァを彷彿とさせます。
そうするとエヴァを鑑賞しているときのような、不安になるけど惹きつけられる、
ドキドキするんだけどなぜか落ち着く、ような不思議な感覚が体中を走ります。
ちなみにこれは帰りの飛行機の中から撮った宗谷丘陵の風車群なんですが、
遠くから見ると大きな十字架がポツポツ立っているように見えるのも非常に魅力を感じます。
この風車群の光景を見て「きれい!」とか「素敵!」と思うよりは、
なぜか胸がすごくザワザワするというか不安な気持ちになるのです。
「エヴァを思い出す」という理由を抜きにしても、
やっぱり自然しかない光景の中に突如現れる人工物の違和感が心をザワザワさせる原因なんだろうと思います。
写真じゃ伝わらないだろうとは思いますが、
この日は台風接近に伴い、天気も薄暗い曇天で、風も非常に強く
更にこの「違和感のある空間」を引き立てていました。
誰もいない広大な平野の中でただ大きな風車群だけが音を立てて回ってる様と
たった一人で向き合うのは「恐怖」という意味では圧巻の光景でした。
旅行に行く際、なるべくなら足を運びたい三大大好きスポットが
①崖②灯台③廃墟なんですが、見事4番目の仲間入りを果たすことになりましたこの風車群。
「やりたいことリスト」にも追加しましたが
「風車群を見に行く」ことを目的にいつか遠出しようと決めました。
さて今回はこのへんで。
もう少し続きます!
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