18.日本の端(宗谷岬)に行ってきた②

 こちらの記事の続きです。

torikawaparipari.hateblo.jp

 

その前に、北海道胆振東部地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

このあと書きますが、私は今回の旅程を9/3~5で組んでいました。

最終日は台風21号の影響で羽田へ帰ることがかなり危ぶまれまして。

5日は最悪、稚内空港に1泊。6日の振替便で帰ることも検討していましたが、

運良く5日の飛行機が飛んでくれて羽田へ帰ることができました。

その12時間後に地震が発生しました。

もし空港に泊まっていた場合、確実に地震の被害(稚内は停電だけですが)を受けていました。

 

道全域の停電、断水、JR運休など…実際に行ったからわかります。

とてつもなく不便で大変で不安な日々になっているかと思われます。

旅先で一度でも足を踏み入れた場所は、もう他人事の場所とは思えなくなります。

埼玉に戻って、向こうが混乱している状態をテレビで見ると、居たたまれなくなります。

一日も早い復旧、救出活動が進むことを心よりお祈り申し上げます。

 

それでは旅先レポートのほうに戻ろうと思います。

今回はもはや振り返ると旅の記憶の大体を占めるドタバタトラブル編です。

 

野生鹿がいることにより浮上するあるひとつの問題

 道端に普通に鹿がゴロゴロいる状況を目の当たりにし、

都心の常識が全く通用しないことを悟った私はあるひとつの懸念を思い出しました。

 

こんなにナチュラルに鹿がいるなら

どんなにナチュラルにヒグマがいてもおかしくなくね?

 

みんな!!!!手元にある(?)「ゴールデンカムイ」を開いて!!!

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いやいやいやいやいや・・・・・・え?

 

漫画の中の世界だと思っていたものが急に現実味を帯びてきました。

私はこの旅に出る前、職場で「北海道・稚内を一人旅すること」「自転車で宗谷岬まで向かうこと」を伝えていました。

先輩たちとは半分冗談で「熊とかにやられんなよwww」「いやまさかwww」なんて言いながらも万が一と思って一応、対ヒグマ用に防犯ブザーは持っていくつもりでした。

 

バッグを漁る。

 

・・・防犯ブザーがない。

 

 

やばい当日朝にバタバタ旅の準備したから防犯ブザー持ってくんの忘れた!!!

(旅の準備は計画的に)

 

そもそも稚内・宗谷地方に熊なんて出るんだろうか?

北海道と言えども広し。知床とかもっと大自然爆発なところの話なんじゃないだろうか…?

一抹の期待を胸にグーグル先生に質問をしてみる。

 

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いやいやいやいやいや・・・・・・え?

 

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図にある赤丸が今年5月にヒグマが目撃された地点で、

ピンクの線が翌日、宗谷岬までママチャリで行こうと思っているルートを示したものです。

 

車通りもある海岸沿いですが、こちとら防犯ブザーも鈴もない。

経験豊富なロードバイカーならまだしも、ただのオタクな上にママチャリ。

行きはよいよい、帰りは出没時間とも言われている17時~20時前後。

もしヒグマと遭遇したら?

そこに相成って昔、話に聞いたことがある「三毛別羆事件」「福大ワンゲル部羆事件」を思い出しました。

 

「命の危険」とやらの言葉の意味を現実的に考えました。

 

多分遭遇しないとは思うけど、もし出会った場合どうすればいいかなんの知識もない!!

「自転車で宗谷岬に向かう」という最大の目的が揺らぎ始めました。

 

追い討ちをかける天候状況

明日なにで宗谷岬まで行くかは、とりあえずあとで考えようと、

その日は宿に戻り、部屋のテレビをつけました。

 

4日夕方~夜にかけて北海道に最強の台風接近!

暴風・高潮警報に警戒!

 

いやいやいやいやいや・・・・・・え?

 

台風が来ることは知っていました。

しかしここは天下の北海道。台風なんて滅多に来ない天下の北海道。

むしろ台風接近を警戒して、今回の旅を長崎ではなく北海道にしたくらいなんですから。

 

4日夕方~にかけて海沿いの道路をママチャリで走れるかどうかの問題よりも

私、埼玉に帰れるのかしら問題が浮上。

 

急いでANAに電話。電話電話電話。

私も大混乱でしたが、ANAも大混乱でした。全く電話に出ません。

結局この旅行3日間の間でANAと電話が繋がることはただの一度もありませんでした。

100回はかけたけど(笑)

 

四国や関西が大変なことになり、どんどんこちらへ向かってくる台風。

帰るべき関東から敵が接近してくるので帰路は断たれたに等しく、

また札幌や旭川の市街地ならまだしも最北の果て・稚内にいますので

陸路である新幹線に乗れる函館まで行くにも一体何時間かかるやらの状況。

 

鶏皮は家に帰ることを諦めました。

 

そもそも日本の最果ての地である宗谷岬に行き、

竹本くんが見たもの・感じたことを追随するのが今回の旅の目的。

なにひとつ果たせず誰がおめおめSAITAMAに帰るかバカタレということで、

「翌日早めに帰路を模索する」ことを捨て、宗谷岬に行くことを決意。

 

しかし自転車を貸してくれたホテルの人と「自転車で宗谷岬に向かうことはあまりにも危険」ということで話がまとまり、

泣く泣く宗谷岬へは路線バスで行くことになりました。

 

日本最強の動物ヒグマにかかればこんなアラサーあっという間に死ぬし、

25年ぶり最強クラスの台風が引き起こす高波に攫われればこんなアラサーあっという間に死にます。

 

私は思いました。

感じてる…

今、全身全霊をもって「北海道はでっかいどう」だということを感じている!!!!

 

③へ続きます。

次でやっと宗谷岬に行った話を書こうと思います(笑)

 

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