14.演劇のワークショップに行ってきた①

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先日、実家に帰ったら「はい誕生日プレゼント!」と鶏皮4パックを渡されました。

こんばんは鶏皮です。(既に3パック美味しく頂きました)

 

 

で!一昨日の休日に、やりたいこと14番目の「演劇ワークショップ」に参加してきたのでそのことについて書こうと思います!

 

※ですが、今回はあまり肯定的な内容の記事ではないので読む際はご注意願います!

 

そもそもなぜ演劇ワークショップに参加しようと思ったか

…というのも実は、大学時代に1年間だけ演劇部に所属しておりました。

端的に言うと1年で嫌になって辞めました。

 

入ろうと思ったキッカケが、まぁ今も昔も変わらず

常日頃から何かのアニメや漫画に影響されてはその世界観に浸り、

なりきったり感情移入することが大好きだったため(今で言うとサバゲーなど)

だったらお芝居とかしてみたらきっと楽しいんじゃないかな!?と思ったからです。

 

部員は初心者半分経験者半分のゆるい感じの部だったので

これなら続けられるかなと思って入部をしました。

あと人見知りを直すキッカケにもなればなという思いもありました。

 

小規模ながらもそれなりに公演もしてたんですが、

次第に部に顔を出すメンバーが減っていきました。

部長に話を聞いてみると、

「今いないメンバーはよりよい演技の技術を盗むため他の劇団に勉強に行ってるから今日は休みなんだ」と言われました。

演劇のことは全くわからなかったので、そういうものなのかと思って流していました。

 

しかし、

今回はAさんとBさんがお休み。今回はCさんとDさんがお休み。といったように

こっちもこっちで稽古が始まってるというのに部のメンバーが全員揃うときが一向に訪れないのです。

私だけがその現状に違和感を感じ、他のメンバー

「ズル休みをしているんじゃなくて、違うところで技術を学び、こっちに持ち帰ってきてくれるから別に問題ない」というスタンスでした。

 

今まで小中高と運動部に所属していて思考回路がゴリゴリの体育会系だったので

正直全く理解ができませんでした。

高校時代はソフトボールをやっていたんですが

要するに、自分のバッティング技術を上げるため部活を休んで、他校のバッティング練習に参加させてもらい、

そこで得た技術を部に持ち帰って共有するから今日の部活は休んでもいいってことと同じ話ですよね。

いい訳ねーーだろ

 

この件がどうしても理解できなくて、結局そのときの公演は練習不足でグダグダ。

他にも多々色々な理由が重なり、

これが「演劇部の考え方」だというなら自分にはどうにも合わないなと思って退部しました。

 

なのでそもそも「演劇」というものにあまりいいイメージを持っていませんでした。

 

ですがここ最近、「おっさんずラブ」影響でドラマを観る機会が格段に増え

演技をする役者さん達の芝居を見て「役者さんってすごいなぁ。やっぱり芝居って面白そうなんだよなぁ」という思いが復活してきました。

 

大学時代のときは「あの演劇部」だったから合わなかったのかもしれない。

もう10年経ってるし、違う人たちとやってみたらまた違う気持ちになるかもしれない!

と思って今回参加しようと思いました。

 

なのでこれを機に「舞台に出てみたい!!」とか「演劇を継続したい!!」というような意思は全くなく、ちょっとやってみようくらいな気持ちで行ってきました。

 

いざ10年ぶりの演劇ワークショップ

 

今回参加させて頂いたのは新宿で行われていた初心者向けのワークショップでした。

参加者は私を含めて女性3人、講師の先生が1人の計4人でした。

1人の方は40代くらいの女性の方でドラマのエキストラの経験もあるような方。

もう1人は20後半~30代くらいの方でここの定期教室に通われている方でした。

本当に初めての参加者というのは私だけでした。

(「演技の経験はありますか?」と聞かれましたがさすがに「ないです」と答えました笑 そらそうだ)

 

「演劇」ワークショップといっても、初心者用ワークショップなので

ほとんどアイスブレイクゲームが主でした。

 

例えばどんなゲームをしたかというと…

  • 初対面だけど往年の親友のように相手のことを褒めて褒めて褒めまくるゲーム
  • 表情を動かさず目だけで演技をしてどんな感情だったか当ててもらうゲーム
  • 言葉一切禁止のパントマイムしりとり
  • エチュード(即興劇)

などです。

 

大体は演劇部時代にもやったことのある内容だったのでおっかなびっくりにならず取り組めたので良かったです。

また3人という超少人数でしたので(さすが平日)すぐに打ち解けることができたのも良かったです。

 

アイスブレイクゲームのいいところ

 これ本当、声を大にして言いたいんですが、

人見知り克服には効果てき面ですよ。

 実際そのことを強く感じたのは大学時代のときです。

 

アイスブレイクとは文字通り、「氷を溶かす」

初対面同士の緊張や不安を溶かし、ほぐすためのゲームです。

なのでたくさん人の目を見て、人の名前を呼んで、人に触って、やります。

もう強制的にですよ!!(笑)

 やらない方が「空気読めよ~」みたいな感じになりますからね(笑)

 

少し過去の話をすると、高校時代ズブズブのオタクで

「今のままじゃダメだ!変わりたい!」という結構大きな決意を持って大学に入学したクチなので(笑)

大学1年でこのアイスブレイクゲームをやりにやりまくったことは本当に良かったと今でも思っています。

 

親しい友達以外と話すのも苦手だし、人と目を合わすのも苦手だし、

あとなにより笑顔がものすっっごく下手でした。(今でも下手だけど笑)

しかし部活の練習ではパンッと手叩いた瞬間に「はい笑顔!」「はい怒った顔!」とかやりまくっていたのでだいぶ矯正されたように思います。

 

今でも人見知りが完全に治ったわけではないですが、

それでも高校生の頃に比べてだいぶマシになりました。

(あと社会の荒波のお陰もあるけど笑)

 

次第に違和感を感じるワークショップ

 実際参加したワークショップの話に戻ります。

講師の方は男性で、様々なエキストラや役者を経て今では映画のプロデューサーとかもやっているような方でした。

優しく、人当たりが良さそうなおじさんでした。

 

今は役者だけで食べていける人は少ないから、ワークショップや演技の専門学校で

講師の立場に就く人が非常に増えているそうです。

でもそういう人達は「食べていく」ことが目的となっているので生徒や受講生にちゃんと教えてあげる人が少ないんだとか。

ダメ出しはするけど、そのあとどうすればいいかのフィードバックがない。それでは受講生は伸びない。

だからここではちゃんと教えます。皆に演劇を楽しんでもらった上で上手になってほしい。

講師の方は冒頭でそのようなお話をされていました。

 

「失敗することは全然恥ずかしくない。どんどん失敗して楽しんでやりましょう!」

 

私はここらへんからもう妙な違和感を持ってしまいました。

 

そして自己紹介を兼ねたアイスブレイクゲームを色々とやっていきました。

先ほども述べた目だけに感情を込めて演技をし、どのような感情か当ててもらうゲーム。

 

私は悲しみを込めた演技をしました。

それを見た2人は「怒っている演技に見えた」「驚いている演技に見えた」と発言しました。

自分は悲しみを込めたつもりでも見ていた2人には違う感情に見えてしまったようです。

改めて"演技をして相手に伝える"って難しいことだなと思ったんですが、

講師の方がこの一連の流れに対して「今のは失敗だったね」と「失敗」という言葉で表現されました。

 

これに私はものすごい違和感を感じてしまいました。

確かに伝えたい演技が相手にきちんと伝わらなかったと言う点で"失敗"だったと思います。

もしプロの役者さんであれば"失敗の演技"なんだと思います。

 

100人いれば100通りの感じ方がある。

「悲しみ」を表現しても「怒り」に感じる人もいれば「悦び」に感じる人もいる。

それは当たり前に起こることなんじゃないかなと思ったんです。

 

私は直島で美術館を廻ったとき、このようなことを感じました。

 

作者が作品を提示して、鑑賞する側はそれを"自分"というフィルターを通して好き勝手に受け取る。 そこに作者の意図が伝わらなかったとしても、逆に作者の意図を汲むことができなかったとしても それでイイんだと思いました。 自分自身で見て、なんでもいいからなにかしら感じて、それが楽しいと思えれば もう芸術鑑賞は成立してるんじゃないかなと思いました。

19.直島に行ってきた(後編) - アラサー腐喪女がやりたいこと50個やるブログ

 

 

だから役者として意図した表現が伝わらなかったことは決して「成功」ではありません。

でも「失敗」という言葉で表現するのはちょっと違うんじゃないかなと強く思ってしまいました。

演劇の世界のことはよくわからないのでやっぱり意図した表現がうまく伝わらないと話にならないのかもしれないですが。

 

講師の方の言う「失敗することは恥ずかしいことじゃないからどんどん失敗しましょう」の「失敗」とはこういうことを言うのか?

だとしたらそれには同意しかねると思ってしまったんです。

 

大人になって頭が頑固になってしまっているのかな…と思ったんですが、

思ったんですが!どうしても自分の中では納得ができませんでした(笑)

プロになりたいと思ってないから言えることだとは重々承知ですけども。

 

その他にも、講師の方は「日本人は褒めるのがヘタ」「日本人はとてもネガティブ」としきりにおっしゃっていました。(講師の方も日本人です)

「欧米人はとても人を褒めるのが上手。褒めないと人は伸びない」と。

それについては非常に同感!と思いました。

ただ講師の方も、まぁ褒めない。びっくりするほど褒めない(笑)

確かにダメ出しをして、それに対してのフィードバックはして下さいます。

ただそこで終わるんです。

フィードバックを受けて、その点を改善しても改善点には触れないのです。

言われたことに対して反応して改善したのであれば、

言った方も反応してあげなきゃ。

 

また、「演技は型にはまってはいけない」と言う割には

なぜ「日本人は褒めない」「日本人はネガティブ」と型にはめるの?

と疑問も持ちました。

全ての日本人が褒めベタで全ての日本人がネガティブなの?

揚げ足取りみたいで申し訳ないですが、そう感じてしまいました。

 

最初に感じた違和感は的中しました。

 

 

(長くなったので続きます!)

 

 

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