49.「勝手にふるえてろ」観ました

なんだかんだで1週間と間が空いてしまいました。

こんにちは、鶏皮です。

 

年をとって早1週間。レッツエンジョイ28歳してる訳ですが、

最近は「おっさんずラブ」の影響もあり、今までアニメしか観てこなかった人間が

ばんばん映画やドラマを観る日々が続いております。

結局は次元の数字が一本多いか少ないかだけの違いなので大した違いはないのである。(自分の中で)

 

ということで!たまたまYoutubeで予告版の動画を観てから

「あ、これ観たら絶対なにかしら響くやつや…」と直感が告げた映画

勝手にふるえてろを観ました!

 

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(出典:映画公式サイト

 


12月23日(祝・土)公開 『勝手にふるえてろ』予告編

 

勝手にふるえてろ」あらすじ

 松岡茉優さん演じる彼氏いない歴=年齢 24歳

絶滅した動物が好きで、脳内妄想が激しいいわゆるこじらせ女子のヨシカが主人公のお話です。

ヨシカは中学の頃から10年間同級生のイチ(北村匠海)に片想いをし、頭の中では日々妄想恋愛を繰り広げる日々。

そこに会社の同期で口調もノリもウザキャラのイチとは正反対のニ(渡辺大知)がヨシカに告白をすることで物語が動き始めます。

人生初告られに浮かれまくるヨシカ。

それでも自分にはイチがいる。(もちろん付き合ってはいない)

脳内彼氏と現実彼氏の狭間で揺れ動くどころか揺れに揺れまくっているとき、

中学の同窓会で大好きなイチと再会。

最後にヨシカが出す答えとはーー!?

こじらせ女子によるハイスピード暴走ラブコメディです。

 

視聴した感想

 

 わかりみが深い!!!!!!!!!

 

この映画はめちゃくちゃ共感して息切れするか、

共感どころか理解すらできなくてポカンと眺めるか二極化する内容だなと思いました。

そして私は前者でした。

 

 ※ここからはネタバレ有の上、このブログお決まりの

映画の内容というか映画を絡めた自分語りになりますのでご注意ください!

 

今述べた「自分語り」。

これがこの映画でめちゃくちゃ共感するひとつの大きなポイントでした。

 

この映画のひとつの魅力であるヨシカの暴走した自分語り。

とにかく語ります。とにかく喋ります。正確には脳内で語りまくってます。

中学時代のイチとの思い出、

人生初告白をされたときの心情、

常日頃から自分が思っていること、

ヨシカの心の声がだだ漏れにだだ漏れています。

それをコンビニの店員や駅員さん、いつも公園にいるおじさんなどに

延々と聞いてもらうのですが、それも全てヨシカの妄想。

 

自分の脳内で自分の世界があまりにも確立されていて、

映画を観ている視聴者はこの世界観が現実なのかヨシカの妄想の中なのか

わからなくなるシーンがたくさんあります。

 

これがわかる

もうわかりすぎる

めちゃくちゃにわかる

 

 かくいうこちらも28年間こじらせ女子やってる訳です。

共感しない訳がない。

 

頭の中は常に自分語りでいっぱいです。

私も脳内に常に話を聞いてくれたり質問をしてくれる架空のインタビュアーがいて、

四六時中ずっとひとりインタビューをやってます。

ぼーっとしてるときとかお風呂入ってるときとか何も考えなくてもいい時間は

ほぼやってます。それをもう何十年も。

結局その脳内で四六時中やっているインタビューの内容を

今ではブログに書き綴って外に発散しています。

 

昔好きだった人との小さな思い出を

何度も何度もビデオテープが擦り切れる勢いで脳内再生して、

その思い出を架空の誰かに語って語って語りまくる。

次第に思い出は美化され、どんなに些細な出来事でも自分の中では

まるで一世一代の出来事のように記憶が肥大化していく。

 

 もう頭の中では切ない少女漫画の主人公な訳です。

三者から見れば大したことない出来事も、私の中では

もう映画一本取れるくらい大スペクタルな内容にまで肥大化してしまっているのです。

それを擦り切れるまで何度も何度も脳内再生しているので、

自分でもこれが現実なのか妄想なのかわからなくなっているのです。

 

なにも恋愛関係だけでなく、過去のあの出来事は

現実なのか妄想なのか本気でわからないものが数え切れないほどあります。

 

イタイだろ?

イタイんだよ!!!!!!(笑)

 

 今では作中のヨシカほど大暴走な感じではなくなりましたが、

本当にヨシカと同じ24歳頃の自分を観ているようで心がガスガスに抉られました。

 

ほとんどこの世を生きてないんですよね。

自分が作り上げた自分の妄想の中で生活してる感じ。

体だけはこの世界で生きてるけど頭の中は全然違う世界を生きている感じ。

 

学生の頃は脳内妄想が激しすぎて、(頭が別世界に飛びすぎて)

帰り道を全く覚えてない。どうやって家に帰ってきたか覚えてない。

(もちろんお酒は1滴も飲んでません)

気付いたら自宅にいたなんてこともしょっちゅうありました。

 

共感しない訳がないんです。

 

でもこの大暴走自分語りも結局はヨシカの頭の中だけの話であります。

だから饒舌でやかましいシーンが多い中、

ヨシカが自宅に戻り1人で家で過ごすシーンの静かな描写が映える映える。

これが現実なんですよね。

どんなに頭の中がやかましかろうが、結局その言葉を口に出す訳でもなく、

自宅で一人で過ごしているので現実はめちゃくちゃ静かなんですよ。

この一人暮らし喪女の淡々と生活音だけが聞こえてくる風景も

共感しすぎて死にそうになりました。

特に音楽を聴いて自分の世界に浸りながら淡々と茶碗を洗うシーン。

顔面以外お前は俺か状態です。松岡茉優ちゃんめっちゃかわいい)

 

もう挙げたらキリがないくらい細かな点が共感の嵐でした。

非リアはなんのかんの言ったところで神々しく見えるリア充に憧れるもの。

行ったこともないクラブに行ってみたい気持ち。

一人で行くのは怖すぎるから「二」という都合のいい男に同伴してもらおうと思う気持ち。

早口で少し奇をてらったヨシカの喋り方。

現実では大したことは起きてないのに些細なことでジェットコースターのように上下する感情。

リア充だらけの飲み会で、まるで存在を消されているかのような扱いをされること。

表では言えない暴言を脳内で吐きまくること。

処女であることにとんでもないコンプレックスを持ってること。

なにもかも自分本位。頭の中では常に上から目線になってしまっていること。

 

わかるわかるわかる

耳が痛い耳が痛い目も痛い

 

そしてなんとかかんとか同窓会で愛しのイチと再会し、

その後グループで遊ぶことになりイチといい感じになるヨシカ。

ヨシカが思っているよりも現実はいい流れになっていたのです、が、

イチはヨシカの名前すら覚えていませんでした。

 

視聴者側からすれば、せっかくいい感じなんだし名前を覚えられてないくらいどうってことない。

これから頑張ればいいじゃん!!って思うところなんですが、

ヨシカの中でそれは全てが崩壊する瞬間でした。

10年片想いした相手に名前すらも認識してもらってない。

 

ヨシカは号泣し、今までの気持ちをミュージカル調に吐露します。

ここからの盛り上がりがめちゃくちゃ面白いです、この映画。

ちなみにここらへんからめちゃくちゃ号泣してました(笑)

 

たかが名前を覚えられてない些細なことで挫けるところがいかにもこじらせ女っぽい。

他人から見たら大したことないことでも爆弾のように大きくなり破裂させてしまうところもこじらせ女っぽい。

 

そしてだんだんとヨシカの中でニの存在が大きくなっていきます。

最初は本当に気持ち悪い奴なんですが、映画全編を通せばこんなにいい奴なかなかいないよ!と思えるのが二の魅力。

特にラストシーンは本当涙涙のいい男です。

ヨシカの脳内で蠢く妄想や感情を、初めて生きているリアルな人間の二にぶつけられたというだけで2人の相性は割といいんじゃないかなと思えました。

この手の人間がリアルな人間に本音をぶつけるって相当稀有なことだと思うし。

 

またラストシーンの二の台詞で印象に残っているものがあります。

 「でもいくら好きだからって、自分の感情剥き出しで相手に全部しなだれかかるのは良くないよ」

思い当たる節がありすぎる・・・。

昔、好意を持ってもらった人に似たようなことを言われたのを思い出しました。

 

自分の感情第一で相手の感情を1mmも考えてない人間には耳が痛すぎる内容。

でも一番大事なことだと思いました。

「私のこと好きならこれぐらい耐えてよ」「我慢してよ」「許してよ」「だって好きなんでしょ?」

自分本位高慢チキ世界の視野が狭い女あるある!!!

 

自分の醜いところ、汚いところ、性格の悪いところを

2時間まざまざと客観的に見せられる拷問のような映画でした。

終始号泣して観てましたけどなんで泣いてたのか自分でもよくわかりません(笑)

過去を思い出したからなのか、共感したからなのか、

ヨシカが懸命に生きている姿を応援したくなったからなのか、おそらく全部です。

 

 イタイし性格悪いし、感想サイトを見ても「ヨシカ嫌い!」って声も

少なからず見かけるほどクセのあるヨシカという役を

松岡茉優さんの可愛らしいお顔(超重要)と女子の誰もが持ってるめんどくさい部分を忠実にかつコミカルに演じて下さったことにより、なんだか憎めない奴になってて、

改めて女優さんってすごいなぁと思いました。

 

現実にもあーいう女はいっぱいいるけど(私含め)

実際あんなに可愛くないからね。ブスばっかりだからね(私含め)。

なので、これは映画ですがヨシカの顔面がもっと全然ブスだったら周りの評価や印象は相当違うだろうなとはリアルに思いました。

 

~~~なにが言いたいのかわからなくなってきました(笑)

今回「わかるわかる」しか言ってないですね。

前回の「おんなのこきらい」感想とは全く正反対で笑います。

 

torikawaparipari.hateblo.jp

 

強制的にまとめ

なんだか文章が収集つかずとっちらかってきたのでここらで強制的に〆ます。

この映画を観て、

  • 「こじらせを脱しないとな!!」と思うよりは、結局は自分語り好きの自分大好き人間ですので自分の小さな世界の中で偉人になってやかましくしてるどうしようもないこじらせ女子ってなんだかんだ憎めないし結局大好きなんだよなぁということ。
  • でも二の言うとおり、自分のありのままをぶつけて相手に全部しなだれかかるのでは人間関係は成立しないということ。(対二次元ではそれでも成立しちゃうんですよね)
  • 松岡茉優ちゃんがめっちゃ可愛いということ。

 

なんだか4年前くらいの自分に会ったような映画でした。

といっても今も大して思考回路は変わってないですが(笑)

感情移入しまくって引き込まれる映画は面白い!!楽しい2時間をありがとうございました!!

 

もっとわかりやすい感想書けるように文章力向上させたいです!

ほんとすいませんでした!!

 

 

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