19.直島に行ってきた(後編)
さて、旅行記というよりは
二次元に行きたい妄想女の戯言を延々と語った感満載ですが、
気にせずまとめに入りたいと思います!
まとめ ~皆、美術館へ行こう!~
前記事のとおり、アートや美術に全く興味がなかった鶏皮でも
美術館という場所を十分、十二分に楽しめたよ!ということを述べました。
そこで思ったことは、空間アートや建築アートは
「見る」というより「体験する」ということ。
絵画はどうしても平面であるがゆえに視覚からの情報がほとんどになってしまいます。
絵画の美術館はやはりまだ「わーすごいなぁ」くらいの感想で留まってしまい、
まだなかなか美術館の楽しみ方に到達する域に達していないのですが、
空間アートの場合は全身を持ってそのアートを体験することができます。
そして作品が立体的な分、その作品自体の世界の中に入り込めてしまいます。
ここの違いが私には大きかったです。
また陽の光や空、鑑賞する人々など流動的なものが作品の一部と化すので
見るたびに作品の表情が変化していきます。
これがまた楽しいところであると感じました。
そしてもうひとつ美術館が楽しいと思えたところは
「感じ方は人それぞれでいい」ということです。
まがりなりにもお絵かきを一番の趣味としていた私が美術館の絵画にあまり興味が持てないことに
「こういうものに対して感動したり興味を持てる芸術性がないからダメなんだ」
と思うことがよ~~くありました。
特に周りのオタク仲間皆がアート自体に興味を持ち、芸術やデザインを学ぶ学校に進学したのに対し、ただただ二次元が好きなだけだった私は普通の学校に進学した過去があります。
でも芸術やアートってなにも絵画や絵だけじゃない。
分かっていたようで分かっていなかったみたいです。
自分が絵が好きで絵を描くから「"絵"に興味を持つのが必然」と思っていましたが
空間アートだって立派なアートです。
自分の肌に合うアートを見つけた気分になり、とても嬉しくなりました。
元を辿っていけば、なぜ空間アートが肌に合うかも理解できます。
私は作品の世界観に浸り、その世界の中に入ることがとにかく大好きです。
趣味の絵はたまたまそれを行える手段が自分の中で「絵を描く」だっただけで、
コスプレをしてその世界の人物になれる快感を早いうちから味わっていたら
レイヤーになっていただろうし、それが音楽だったらバンド組んでたかもしれない。
"絵"に特別な執着がさほどないからなんだなということに気付きました。
気付くようで今まで全然気付かなかったことでした。
また、前記事で散々素晴らしい作品を見てはアニメやゲームがフラッシュバック
していましたが(笑)それでも別にいいんだと思いました。
それこそ芸術なんて感じ方人それぞれです。
何でこんな絵が?ってものが何億円なんて当たり前にあるわけじゃないですか。
作者が作品を提示して、鑑賞する側はそれを"自分"というフィルターを通して好き勝手に受け取る。
そこに作者の意図が伝わらなかったとしても、逆に作者の意図を汲むことができなかったとしても
それでイイんだと思いました。
自分自身で見て、なんでもいいからなにかしら感じて、それが楽しいと思えれば
もう芸術鑑賞は成立してるんじゃないかなと思いました。
だってウォルター・デ・マリアがエヴァを想像してあの作品作ったなんてことは
100パーないし、ジェームズ・タレルがマリオからアイディアを貰ったなんてこともあるわけないと思うし(笑)
それでも私が"私"というフィルターを通してそう感じて、めっちゃ楽しい!!と思ったんなら
もうそれでOK!ってローラばりに思ったわけですよ。うふふ!オッケー★
だから芸術やアートがよくわからないと敬遠する人も
自分というフィルターを通して感じたように作品を感じるのは
誰にでもできるし、楽しいからたまには是非美術館に足を運んでみるのもどうかな
とオススメしたい気持ちになりました。
私は空間アートのほうがわかりやすくダイレクトに心に伝わったので
とても面白かったですが、人によってはそれが絵画な可能性もありますよね。
いつか絵画も十分に楽しめるようになりたいなと思います。
(直島の隣の豊島にある横尾忠則美術館にはめちゃくちゃ行きたかったです…!)
そんなこんなで美術館に毛ほども興味がなかったアートセンスゼロ人間が
直島を出る頃には次は金沢21世紀美術館や青森県立美術館にも行ってみたいな
と思うほどに変化していました!!!
今まで興味のなかったものに興味を持つようになるのは旅行の醍醐味のひとつですね。
改めて行ってよかったと思いましたし、また行きたい!と思いました。
ありがとう直島!
もう1時やん!!!眠い!!!おやすみなさい!!
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