19.直島に行ってきた(前編)

こんにちは鶏皮です。

書こう書こうと途中まで書いて眠らせていた

直島観光編にやっと手がつけられます。

(そろそろ記憶もおぼろげになってきましたし)

 

そしてブログを始めて早1ヶ月くらい経ち、

ブログを書くことにも慣れてきたところで。

 次なる目標は読者の方がついてくれること!!です!!

 

もう本当自分で書いて自分で読み返して1人ほくそ笑んでるような

完全自己満壁打ちブログなんですが、

いつか自分以外の方が読んでても楽しくなれるような

そんなブログに!していけたらと思うので!どうぞよろしくお願いします!(カンペ)

 

はてさて本題。

前回、香川県直島の隣・向島のゲストハウスに泊まった話をしましたので

今回は現代アートの島・直島を観光した際のお話をちょっとしたいと思います!

 

場所的には前回の記事で軽く紹介してるので参考にしてみてください。

torikawaparipari.hateblo.jp

 

直島に行くにあたり 

 

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 まず私の、行く前の直島のざっくりとしたイメージは「アートが盛んな島!」です。 

  • なんか美術館がいっぱいあるらしい
  • 黄色いカボチャが海辺にやたら存在感かもし出して建ってる
  • アート大好きなオシャな人たちで溢れ返ってる

 

たとえBLといえど、絵を描いてきた人間とは思えないほどに

ざっくりとしたイメージしかありませんでした(笑)

 

 そもそも私は向島集会所さんに泊まることを目的としていたので

直島はオマケ程度にしか考えていませんでした。

一応インターネット落書きマンとして絵を描くことは好きな身でしたが、所詮素人。

"美術"や"アート"というものにそこまで興味もありませんでした(笑)

(興味があるのはあくまで二次元。アニメ!漫画!サブカルチャー!どーーん!)

 

周りには学生時代からの腐女子仲間という名の絵描き仲間も多く、

その仲間のほとんどが美術やアート自体にも興味があるため、

昔はよく美術館に一緒について行ってみたりということもしていました。

ですが、正直「美術館の見方がわからない」

この一言に尽きまして(笑)

いつも「なんか芸術は爆発!って感じだね(語彙力)」くらいの感想しか持てませんでした。

 

そんなアートセンスゼロ女・鶏皮が今回の旅を通じて

美術館ってとても面白い!!ということを実感できたので

今回はその話をしようと思います。

 

直島のおすすめ作品

直島はアートの島というだけあって様々な美術館があります。

また、美術館でなく道を歩いていてもアート作品のオブジェがごろごろと転がっています。

犬も歩けばアートに当たる。

それぐらいアート作品に溢れている島です。

 

その中でも一番印象に残った作品の話をしたいと思います。

その作品は、直島の「美術館エリア」といわれる場所・地中美術館にあります。

 

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名前のとおり、島の景観を損なわないために建物のほとんどが地中の中にあります。

 

 

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チケット購入場所と美術館が少し離れた場所にあるので要注意。

 

館内の作品は確か4つか5つくらいしかありません。

それでいて鑑賞料は2,060円とお高め。

でも入ればすぐに納得の料金!と思えるほどに良い美術館でした。

 

 

 

その中で最も衝撃を受けた作品が

ウォルター・デ・マリア作の「タイム/タイムレス/ノー・タイム」です。

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 (引用:地中美術館公式HPより「タイム/タイムレス/ノー・タイム」(2004) 

http://benesse-artsite.jp/art/chichu.html

 

 この空間に入った瞬間、もう本当ガツーンと鈍器で殴られたような衝撃でした。

一瞬にして別世界に来たかのような感覚。

 平日でそこそこ人も少なかったこともあり、本当に作品と自分だけの異世界

来たかのような感覚になりました。

 

写真撮影は禁止なので写真はありませんが、階段は昇ることが可能で

階段の上や真ん中らへんなど様々な角度でこの作品を楽しむことができます。

四方には金色のパイプオルガンみたいなオブジェがいくつかあり、

一つ一つ微妙に形が違います。(多分きっと意味があるんだろうと思います)

 

そして上には天窓が開いていて、自然の光が差し込む形になっています。

当日は晴天の真昼間に行ったので、この写真と同じように柔らかく眩しい光が

注ぎ込まれていました。きっと陽の光の入り方なども計算されているんでしょう。

夕方に行く光の差し込み方、また雨の日など時間帯や天候、季節によって

入り込む光が様々変わって、一度として同じ瞬間の作品には立ち会えないんだな

という感動がものすごくビリビリ伝わってきました。

また違う天気や空の色のときにもう一度訪ねてみたいと心底思いました。

 

20~30分くらいはこの作品を眺めていたと思います。

眺めていたというよりは感じていたに近い。

階段を昇り、上からの角度でも鑑賞しましたがやはり、私はこの写真のような

入り口から正面に向かって見える景観が一番好きだなと感じました。

 

ちなみに美術館の外に、同じウォルター・デ・マリアの作品

「見えて 見えず 知って 知れず」もあります。こちらは撮影可能です!

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オタク的空間アートの楽しみ方

さて、ここが本題というか一番言いたいことなんですけれども。

私のように「アートってよくわかんない」「芸術ってとりあえず爆発してるんでしょ?」という

どうにもアートや芸術を敬遠しがちな人・興味のない人って結構多いと思います。

私もそうでした。

 

美術館で絵を眺めたりしても「ん~…んーーーー???うーーーん?」

ってなもんで、結局一日を振り返ると美術館の後に入ったランチの飯が美味かったことしか覚えてない。みたいな感じでした(ヒドイ)

でも直島に行って、そこの空間アートや建築アートに触れて、

その考えはガラッと変わりました。

 

そもそも私は前述した通り、現代アートより深夜アニメや漫画等の二次元が好き!

というオタクです。

これは人それぞれなので、ひとくくりには言えませんが私はアニメや漫画、

また、映画やドラマを楽しむときのひとつの楽しみ方として

その作品の世界観に浸り、まるで別世界に行ったかのような感覚に陥る体験

がそれはもう超 超!超!!大好きです。

これが楽しくてオタクやってるようなもんです。

 

元々旅行好きの最初のキッカケも聖地巡礼でした。

好きなアニメの実際の舞台となったところに行くことにより、

まるでそのアニメの世界の中に入ったかのような、

現実ではない別世界に来たかのような感覚が心を痺れさせて

たまらない気持ちにさせてくれます。

幼少の頃から二次元に行きたい欲が強く、絵を描くことが好きな理由も、

なにを描こうか妄想して、描く際にテーマ曲となる曲を決めて鬼聞きする。

描いている間はその妄想の世界に浸り、まるでその世界に入っているかのような感覚が楽しくてやめられないというのが大きいです。

そして完成形を表に出しては落ち込んで、現在描くのを休んでいるという流れなんですが(笑) 

しかしPixivやtwitterに絵を載せるようになり、いつからか どうしたらもっと評価が得られるか。 自分ではうまく描けたと思ったのにあの人より評価が低いのはなぜか。 評価評価評価評価。 巷で言われる「評価依存症」にすっかりはまってしまいました。

このブログを始めるきっかけ①(お絵かき腐女子脱却編) - アラサー腐喪女がやりたいこと50個やるブログ

 

話が少し逸れましたが、そんな異世界行きたい欲を叶えてくれるのが

空間アートなんです!

 

 

前述したウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノー・タイム」

を見たとき、ふと思い出した作品のイラストがあります。

 

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劇場版エヴァ破の宣伝用ポスターです。

何を持ってしてこの絵を思い出したのかわかりませんが

ふとこのイラストのような世界観を私はインプットしました。

 

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こうやって並べてみるとあまり似つかわしいものでもないですが、

多分階段の描写と陽の当たり具合と厳かで少し怖いイメージもあるが

さらにその先をもっと感じたいみたいなそんな感覚。

なんかすごくヱヴァっぽかった。

 

ボーッと立ち尽くして鑑賞してる間、ちょっと脳内にBeautiful World

流れてたんじゃないかなと思うほど(笑)


Utada Hikaru「Beautiful World」 Directed by Tsurumaki Kazuya

(あ、ちなみに推しは渚カヲルと見せかけて葛城ミサト一択です)

 

エヴァを観たときのゾワゾワ感、悲しみ、興奮、そういう感情が

このウォルター・デ・マリアの作品を見たとき、全身に同じような感情が駆け巡りました。

確かにあの瞬間、異世界にいた感覚がしました。

 

これがまぁ~~~最高に楽しい。

 

私はたまたまこの作品からエヴァをインスピレーションしましたが、

なにを感じるかは十人十色です。

ガンツに似てる描写があったのでガンツを思い起こす人もいるかもしれません。

過去に観た映画かもしれないし、アニメやドラマかもしれない。

もしくは世にあるメディア作品でなく自分の中にある思いのなにかかもしれない。

それこそ何も感じないかもしれない。

 

でもそれでいいんですよねぇ。

作品を見て、何かしら感じる。

それが二次的な感じ方だろうと抽象的な感じ方だろうと。

それだけでじゅ~~~ぶん美術館を楽しめているんだなと感じました。

 

あのとき私は確かに第3新東京市にいたんだ!!!(どーん)

 

 

同じく地中美術館の中にある作品で面白いと思った作品がもうひとつ。

 

ジェームズ・タレル作の「オープン・フィールド」です。

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 (引用:地中美術館公式HPより「オープン・フィールド」(2000年)  

http://benesse-artsite.jp/art/chichu.html)

 

こちらも写真撮影禁止なので画像をお借りしました。

 

光の芸術家ともいわれているそうです。

この作品の鑑賞の仕方はまず一度に15人くらいの人しか入れないそうです。

(私のときは7人くらいで入りました)

靴を脱いで案内され、この写真のように青い額縁のようなものの前に立たされます。

 

そして実はこのまま階段を一段一段昇り、この青い額縁の中に入れます!

 

どういうことかというと、あの青い額縁のような先は更に空間になっていて、

青い世界の奥に進むことができます。

更に進んで10mあるかないかくらいのところで学芸員さんに

この先は停止の目印があるのでその先には行かないようにと制止されます。

学芸員さんに質問してみると、

停止線から先は行き止まりのように見えたのですが

どうやらその先にもずっと空間が続いているそうです。

光のトリック的な感じです。(曖昧)

 

さっきからしつこく述べてるように私はアートセンスゼロ人間です。

この記事を書くにあたり、同じ作品を見たブロガーさんは一体どんな感想を

持っててるんだろうと思い、覗きに行きましたが

私よりメチャクチャタメになる様々な芸術視点で感想書いてとるやんけ!

となりました(笑)

こんなんでいいのかしらと思いつつ、本当に純粋にこの作品を通して感じた感想を書くね!!!

 

光の意図とか作者の意図とか色々云々あるんでしょうが

最初に感じたのが「絵の中に入ったみたいだ!!!」ということでした。

ふと、青い空間の世界に入ってから後ろを振り向くと

今度は最初に立っていた階段と壁。つまり青い空間の外側の世界が見えるのです。

 

思わずゾクッとしました。

絵の中に入ってしまって出られないみたいな気分・・・・・。

逆に、今度はその青い空間から出て最初の立ち位置で、また青の空間を眺めてみました。

そうすると最初に鑑賞した際は、写真のように青い空間だけが映し出されていたのに対し、

今回は一緒に鑑賞した残り6人くらいがまだ青い空間の中で鑑賞をしていたため、

6人の人間が描かれている青い絵を鑑賞しているような気分になるのです。

この感覚がメチャクチャ怖かったです。

さっきまで隣で一緒に鑑賞していた人たちが自分を残してみんな絵になってしまったような感覚。

 

作者や学芸員さん的にはそれを意図してたような発言はしてなかったので

本当一人で勝手に「そういう作品なんだ!」と解釈して興奮してたんですが(笑)

 

そして更にまた歩を進めて青い空間の中に入れば今度は自分が絵の一部になる。

 

ここでも安定のオタク脳なのであるゲームのことを思い出しました。

スーパーマリオ64の絵画ワープの映像です。

 


スーパーマリオ64 CM

この動画でいうと20秒あたりからの描写。

 

ヤバイ懐かしいね~アラサーのみんな覚えてるぅ~???!

 

設定としては、絵画の中に飛び込んでステージをクリアしていくんですけど、

幼心に絵画の中に入り込んでしまうというこの設定が

いやに不気味でなんとなく怖かったのを覚えています。

十数年ぶりにこの忘却の彼方にいた記憶を思い出しました。

 

階段を昇り、一歩踏み出すとまったく別の世界に行くような感覚。

ゲームの中のマリオが自分だったとしたらきっとこんな感覚になるんだろうな

という疑似体験をした気分になりました。

 

これが楽しくてたまらない!

 

この作品に関しては文章で伝えるのとても難しいので、

みんな直島行って直に体験してみてくれ!!(笑)

 

さて、最後のまとめを…と思ったんですがめちゃくちゃ長くなってしまったので(またかよ)

一旦切ります!!②に続く!!

 


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